ブーム到来間近?「あえて飲まない」ソーバーキュリアスって知ってる?
近年では、20代30代の若い人たちを中心に「あえてお酒を飲まない」という選択肢を選ぶ人が増えています。なぜお酒を飲まない生活を選ぶの?メリットは?代わりにどんな楽しみ方をするの?そんな疑問に対する答えを追ってみました♪
お酒を飲まない生活を選ぶ人が増えている
近年では、お酒を飲まない生活を選ぶ人が増えているのをご存じですか?とくに、20代、30代の若い人たちに多く、厚生労働省が2016年に行った調査では、30代で飲酒の習慣がある人は29.0%、20代ではわずかに10.9%という結果が出ています。
飲酒の習慣が激減している背景には、「飲酒が健康に悪いことが判明した」「収入が少ないので、使えるお金はもっと違うことに使いたい」「おいしいと思わない」などの理由があげられる、といわれています。
少し前までは、お酒は大学の新歓コンパにはじまり、会社に入れば接待や忘年会、新年会で「お酒が飲めることが社会人としてのたしなみ」と、飲むことを半ば強制されていました。そのため、お酒を飲めない人や飲みたくない人には、苦痛の種になっていました。
ですが、20代の若者は、さとり世代。もの事を「強制」されない教育を受けているので、嗜好品であるお酒を「飲まない、飲みたくない」という選択を自然に行うことができたのです。
いつの時代でも「今の若者は・・!」という声が聞かれますが、この選択は、自然で正しい選択ではないでしょうか?
そうして、そういった人たちに対して「ソーバーキュリアス」という呼び方が発生したのです☆
ソーバーキュリアスとは?
ソーバーキュリアスとは、「お酒を飲めるけれど、あえて飲まない」人のことを指します。あえて飲まないだけで、絶対に飲まないわけではありません。飲みたくない日は飲まないけれど、少しだけ飲みたい日は少量を楽しむ、というスタンスの人です。
Sober(ソーバー)は「しらふ」「酔っていない」という意味で、Curious(キュリアス)は、「好奇心が旺盛な」「興味深い」という意味。直訳すると「しらふでいたがる」という意味の言葉です。
ソーバーキュリアスはアメリカを中心に近年広がっていて、日本でもゆっくりとですが増えつつあります。まだまだ聞きなれない言葉ですが、要チェックですよ(*^-^*)
ゲコノミクス・ゲコノミストとの違い
ゲコノミクスとは、お酒を飲めない人や飲みたくない人、飲まない人たちのための新しい飲料関連の市場のこと。ゲコノミストとは、お酒を飲めない人、飲みたくない人、飲まない人たちのことをいいます。
どちらも、レオス・キャピタルワークス株式会社・代表取締役社長・最高投資責任者の藤野英人氏が自らの著書で作った造語です。
ゲコノミストとソーバーキュリアスは、言葉の意味はほぼ同じ。アメリカで発生した言葉と日本人が著書で作った造語ということだけが違います。
ですが、ソーバーキュリアスはどちらかというと「飲めるけどあえて飲まない」人で、ゲコノミストは、「下戸」が語源にあるように「飲めない人」というニュアンスが感じられますね☆
ソーバーキュリアスのメリット
では、ソーバーキュリアスになるとどのようなメリットがあるのでしょうか?
健康を維持できる!
ソーバーキュリアスになると得られる一番のメリットは、健康によい効果が期待できることです。
2018年に世界的に権威のある医学雑誌である「Lance誌」で、「健康への悪影響を少しでも小さくしたいのならお酒は飲まない方がよい」という記事が記載され、世界的にも大きな影響を与えました。
お酒をやめると痩せる?
お酒を飲む時は、ついついカロリーの高いつまみを食べがち。お酒をやめるとつまみを食べないので摂取カロリーが減り、ダイエット効果が得られます。
お肌がきれいになる!
お酒を飲むと利尿効果により脱水しやすくなり、その結果、肌の水分も失われて肌がカサカサになります。ですので、お酒を飲んでいた人がお酒を飲まなくなると、肌がきれいになるのです。
生活習慣病のリスクが減る
アルコールには、飲み続けると血圧をあげる、中性脂肪が増える、高血糖になりやすい、という作用があるので、糖尿病、高血圧、脂質異常症になるリスクが増えます。
脳障害のリスクが減る
アルコールには脳を萎縮させる働きがある、といわれています。脳が委縮すると認知症になりやすくなります。
また、アルコールを飲むとビタミンB1が代謝のために使われるので、飲みすぎたり長く飲み続けたりするとビタミン欠乏性の脳障害が起こる場合があります。
お金に余裕ができる
毎日のアルコール代は、ひと月で計算すると思ったよりもお金がかかっていることが多いものです。
お酒をやめるとその費用がなくなるので、お金に余裕ができたり、他のやりたいことや買いたいものに使用できたりします。
飲めないお酒を無理に飲まなくてよい
お酒を飲むことを強要されると、お酒を飲めない人や飲みたくない人は、心身ともに多大な苦痛やストレスを感じます。ソーバーキュリアスを宣言すると、これらの苦痛やストレスから解放されます。
こうやってまとめてみると、お酒ってデメリット多過ぎですね!私もソーバーキュリアス宣言をしようかしら・・・
お酒を飲まない人はモクテルで楽しもう
モクテルとはMock(似せた)と Cocktails(カクテル)をかけ合わせた造語で、ノンアルコールカクテルのことです。
アメリカはもちろんのこと、日本でもモクテルを提供するバー「Sober Bar(ソーバー・バー)」が増えています。
バーの見た目も一般のバーそっくりで、提供されるモクテルも見た目はカクテルそっくり。フルーティでお洒落が基本で、ワイングラスやカクテルグラスで提供されます。
妊娠中や授乳中の人、スポーツをする人、宗教上の決まりで飲めない人でも、お洒落な雰囲気と味を楽しめます。
もちろん、モクテルは自宅でも簡単につくることができるので、自宅で楽しむこともできますよ♪
ソーバーキュリアス同士で飲む時はもちろん、自宅でお酒を飲む人とパーティをする時にも、おすすめです!
ソーバーキュリアスで飲まない自由を満喫しよう
ソーバーキュリアスは、「お酒を飲めるけれどあえて飲まない」選択をした人のこと。日本でも20代の若者を中心にじわじわと広がりつつあります。
アルコールは、健康を維持するためには飲まない方がよい飲み物。毎日飲めばお金もかかるので、飲まない選択をすると生活が楽になったり、他のことに使ったりできます。
今や、お酒は強制されて飲む時代でなくなりつつあります。飲まない自由を満喫したいものですね!
※ノンアルコール飲料であっても微量にアルコールが入っている場合があります。20歳を過ぎてから楽しみましょう。妊娠中の方、自動車の運転をする方もご注意ください。