お酒をやめると健康になる?卒アルさんに聞いた断酒のメリットとは?

近年では20代の若者を中心に、お酒を飲めるけど飲まない人が増えています。

お酒を止めるのは大変!という声をよく聞きますが、大変な目にあっても止めて良かった!と思えるメリットがお酒にはあるのでしょうか?

この記事では、卒アルさんに聞いたお酒を止めるメリットを紹介します。

“卒アル”さんのお酒を止めたきっかけは?

卒アルさんがお酒を止めたきっかけとは、どんなことだったのでしょうか?

体調不良になった

ある卒アルさんは、「右のわき腹が痛い」と感じるようになり、病院に行ったところ、脂肪肝(肝臓に脂肪がついている状態)と診断されました。

お医者様に「脂肪肝は治せるけど、脂肪肝が進んで肝硬変になったら治せないよ」と言われて断酒を決心したそうです。

また、痛風になり病院で「アルコールは尿酸値を高くするので痛風の原因になります」と言われた人や、肝臓の機能が低下して「いつでもダルい」と感じて危機感を抱いた人もいます。

健康診断でイエローカードが出た

自覚症状がなくても、会社で受けた健康診断で肝臓の数値が高い、尿酸値が高い、と指摘されて断酒を決心した人も多いようです。

アルコールは飲み続けると、全身のさまざまな臓器に悪影響を与え、脂肪肝、肝硬変、痛風、膵炎 高血圧、糖尿病、などの原因になる可能性があります。

健康でいることは、ほとんどの人にとって大事なこと。お酒をやめる最大のきっかけになるようですね。

妊娠した

女の人の場合、妊娠をきっかけにお酒を止めたら体調が良くなった、お金がかからなくなったなどのメリットが多く感じられ、そのまま禁酒を続けた、というケースがみられます。

妊娠でお酒の匂いがダメになって楽に断酒できた、という思わぬ効果があった人も。

お酒を止めるきっかけとしては、妊娠は赤ちゃんの健康に直接関わってくるので止めやすいかもしれませんね♪

また、夫婦でお酒を飲んでいたので、夫も一緒に止めた、という場合もありました。夫は周囲から「奥さんを大事にする人」と高評価を受けたそうです☆

人間関係を悪くした

お酒を飲んで記憶をなくし、人に迷惑をかけたことがきっかけだったという人もいました。

お酒を飲むと人格がかわり、配偶者にひどいことを言ったため、離婚の原因となってしまった人も。友人が一人またひとりと去っていき、孤独を感じたことがきっかけ、という卒アルさんもいました。

どんなに普段がいい人でも酒癖が悪い人とは親しくしたくない、と思ってしまいますよね…

お酒を飲まないと健康になる?

では、お酒を飲まないと健康になるのでしょうか?

長期間の飲酒は、全身のさまざまな臓器に悪影響を与え、脂肪肝、肝硬変、痛風、膵炎 高血圧、糖尿病、などの原因になる可能性があります。

ワシントン大学の研究で酒は少量でも飲むと健康リスクを引き起こす、という結果も出ているので、お酒を飲まない方が健康になりやすい、と言えるでしょう。

また、健康日本21では、「1日の平均純アルコールは20g程度」とされています。

健康日本21とは、国の総合的な健康に対する政策で、健康増進に効果が期待される9つの分野で課題を選び出し、達成したい目標の数値が決められています。

アルコール20gは、「日本酒1合」「ビール中ビン1本」「ウィスキーダブル1杯」くらい。どうしても飲酒したい場合は、アルコール20g、を目標にすることをおすすめします☆

お酒を止めると得られたメリットとは?

実際にお酒を止めるとどのようなメリットがあったのでしょうか?卒アルさんに聞きました★

痩せた

お酒を飲むときには、脂っこいつまみを食べがちです。お酒自体にもカロリーがあるので、お酒を飲むとカロリーのとり過ぎで太る場合があります。

お酒を止め、つまみを食べなくなると摂取するカロリーが減って痩せやすくなります。

また、アルコールを摂取するとアルコールを分解するために水分が必要となり喉が渇きます。ですが、水分をとる際に過剰に摂取しやすく、その結果水分が余ってむくみます。

お酒を止めるとむくみが改善されるため、見た目が痩せてみえるようになります。

お酒を止めてから痩せた、と感じるまでには個人差がありますが1~2カ月ほどかかります。

お酒を止めると、見た目も実際にも痩せることができるんですね!

睡眠の質が良くなる

アルコールを多く摂取すると、身体が起きているときに活発に働く交感神経が優位になるので、目が覚めやすくなります。

また、内臓はアルコールを分解するためにフル活動しているので寝ていても十分に身体が回復できません。

アルコールは利尿作用があるので夜中にトイレで目が覚めてしまう場合も多くあります。

お酒を止めると、これらの悪影響がなくなるのでぐっすりと質の良い睡眠がとれるようになる、と言われています。

健康増進

お酒を止めると夜決まった時間に寝るようになり、規則正しい生活を送れるようになります。

肝臓への負担が減って疲れを感じにくくなるため、運動する意欲がわくこともあります。

また、睡眠の質や良くなったり痩せたりすることも健康増進につながります。

お金と時間が節約できる

お酒を止めると、お酒に使っていた金額と時間を節約できます。

例えば、毎日500円の缶ビールを1本飲むのを止めると、1カ月で15,000円、1年間で18万円のお金を節約できます。

また、お酒を止めるとお酒を飲むために使っていた時間を趣味などに使うことができます。

一日に使う金額としてはあまり大きくない、と思っていても1年間使い続けると想像以上にお金を使っているのですね!こうして金額を書きだすと止めやすいかも!

お酒を止めるとメリットがいっぱい!

お酒は、以前は「百薬の長」とも言われていましたが、近年では「健康への害を考えるのなら飲まないことが一番」という研究結果が発表されています。

お酒を止めるのは難しい、とよく耳にしますが、健康への不安や実際に健康を害してしまった、妊娠した、健康診断で禁酒をすすめられた、などがきっかけでお酒を止めることができた人は多いようです。

実際にお酒を止めてみると、「健康増進効果を感じた」「痩せた」「睡眠の質が良くなった」「お金と時間が節約できた」などメリットがたくさんあります。

最近では、アルコールが入っていないけれどもお酒のテイストが楽しめるノンアルコールドリンク※や、ノンアルコールドリンク専用のバーも増えているので、お酒を飲まなくてもお酒の雰囲気を楽しむことができます♪

お酒を飲む楽しみは、味だけでなくお酒を飲む雰囲気を楽しむことだからな~という人でも、ストレスなく楽しめるので、これを機会にお酒を止めてみてはいかがでしょうか?

※ノンアルコール飲料であっても微量にアルコールが入っている場合があります。20歳を過ぎてから楽しみましょう。妊娠中の方、自動車の運転をする方もご注意ください。

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