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お酒を飲めないのは生まれつき!ゲコンプレックス(下戸コンプレックス)を解消しよう!

日本では、大人になるとお酒は飲めて当たり前、飲めないと困る、という風潮があります。そのため、お酒を飲めない人は肩身が狭く、下戸であることにコンプレックスを持ってしまう人も多いようです。

ですが、お酒を飲めないことにコンプレックスを持つ必要があることでしょうか?

今回は、お酒を飲めない人はどんなコンプレックスを持っているのか?なぜ、お酒が飲めないのか?、ゲコンプレックス(下戸コンプレックス)はどうやったら解消できるのか?について紹介します。

自分だけお酒が弱い

ゲコンプレックスとは、文字通り「下戸」であることに対するコンプレックス(劣等感)のこと。お酒が飲めない人が飲み会に出席すると周りはすべて酒豪に見えてしまい、自分だけがお酒が弱いように感じてしまいます。

「注文は?」と聞かれて「ウーロン茶」と答えると「飲めそうに見えるのにね」「え~飲まないの」「なんで飲めないの?」など言われ、寂しい、つらい、孤独、恥ずかしいなどの気持ちになってしまうため、お酒の席が苦痛となってしまいます。

周囲の人がお酒を飲んでテンションが上がっているのに、自分だけ冷静でいるのって精神的にもしんどいものがありますよね・・

お酒は頑張れば飲めるものじゃない

よく「お酒は頑張って飲み続けたら飲めるようになる」と言われていますが、それは間違いです。そもそもお酒は、頑張れば飲めるというものではありません。

データで見ると日本人は約半数がお酒が弱い

ゲコンプレックスを持っている人は、自分だけがお酒が弱いように感じてしまいがちです。しかし、医学的な観点から見ると、実は日本人は欧米人や黒人と比べるとお酒が弱い人が多いことが判明しています。

お酒は肝臓で「アセトアルデヒド」という物質に分解されます。アセトアルデヒドには毒性がありますが、「ALDH2」と言う酵素によって無害な酢酸に分解されます。

この「ALDH2」の働きには個人差があり、活性が高い人、弱い人、非活性の人に分けられます。

その結果、活性が高い人はお酒が強く、弱い人はお酒が弱い人、非活性の人はお酒が飲めない人となるのです。

欧米人や黒人はほぼ100%活性が高いのですが、日本人は37~38%の人が活性が低く、6~7%の人は活性がないことが判明しています。

ですので、もともと日本人は体質的にお酒や弱い人や飲めない人が多いのです。

「ALDH2」の活性が高い人は飲み続けるとお酒が強くなることが可能ですが、活性が弱い人は飲み続けても強くなりません。

ましてや、活性がない人が頑張ると急性アルコール中毒を起こしたり、肝臓を悪くしたりして命や健康を害する可能性が高くなります。

無理して飲むのはかっこ悪いと多数が感じている

お酒を飲めない人の大半は、お酒を飲めないことに対してコンプレックスを持ってはいますが、無理をしてまで飲むのはかっこ悪いとも感じています。

下戸であることにコンプレックスを持ちながら、無理に飲むのはかっこ悪いと思っているのなら、一体どうすればいいのでしょうか?

答えはひとつ。ゲコンプレックスを解消すること。お酒が強い弱いは持って生まれた体質なので、本人が優れていた、頑張った、というものではない、ということをしっかりと理解してゲコンプレックスを解消しましょう★

ゲコンプレックスの解消法とは?

ゲコンプレックスを解消するには次のようなことを行うと効果的です。

お酒が弱い理由を医学的に理解する

ゲコンプレックスを解消するために、一番必要なことはなぜ、お酒が飲めないのかをしっかり理解することです。

上記で解説したしくみを理解すれば、お酒を飲める・飲めないは体質的なものなので、本人が恥じる必要がないことがよくわかります。

どんなに悩んでも、体質は改善できません。恥ずかしいことでもなんでもない、と心の底から思うことができれば、コンプレックスは解消できます☆

飲めないことを明言する

お酒を飲みたくない場合はお酒の席に出席しないことが一番の解決法ですが、仕事や友達との付き合い、結婚式などでどうしても出席しなければならないこともあります。

その際には、自分がお酒が飲めない体質であることを先に宣誓しましょう。医学的な解説をすると、精神論や根性論でお酒を強要されにくくなります。

お酒が飲めないことに対して引け目を感じず堂々と振る舞うと、アルコールがなくてもお酒の席を楽しむことができ、お酒の席に対する苦手意識がなくなりますよ♪

ノンアルコールドリンクを上手に利用する

近年では、お酒を飲めるけれど飲まない、という人が20代の若者を中心に増えています。

それに伴って、お酒が全く入っていないけれど見た目やテイストがお酒そっくりなノンアルコールドリンクが増えています。

ノンアルコールドリンクは、カクテルグラスやワイングラスなどを用いていて見た目もお酒そっくりなので、お酒の席の雰囲気を損ないません。

お酒を扱っているお店でも取り扱っていることが多いので、さらりと注文すると、周囲から浮くことなくお酒の場に溶け込むことができます。

一人でウーロン茶を抱えて寂しい思いをすることもないので、ノンアルコールドリンクに出会ってから、ゲコンプレックスから見事に解放された人が増えています。

ゲコンプレックスは持つ必要がない

日本ではこれまで、お酒が飲めることは社会人として必要なこと、という風潮がありました。

そのため、お酒が飲めない人は無理をしてお酒を飲んだり、お酒を飲めないことが悪いことのように言われてたりしてつらい思いをしてきました。

ですが、アルコールを飲める・飲めないは、本文で説明したように生まれつきアセトアルデヒドを分解する能力が強いか、弱いかの違いで、努力して克服できるものではないことが判明しています。

ですので、アルコールを飲めないことに対してコンプレックスを持つ必要はありません。

近年では、ゆとりやさとり教育を受けて自分の意見をはっきりと言う教育を受けた世代が社会人となり、嗜好品であるアルコールを飲まない自由を主張する人が増えてきました。

お酒の席を断ってもいいですし、雰囲気を楽しみたかったら見た目やテイストがお酒そっくりなノンアルコールドリンク※でお酒の席を楽しんでもいいでしょう。

※ノンアルコール飲料であっても微量にアルコールが入っている場合があります。20歳を過ぎてから楽しみましょう。妊娠中の方、自動車の運転をする方もご注意ください。

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